夏よりむしろ冬のほうが悪化!?ワキガが冬でも臭うワケとは

ワキガの原因【基礎知識】
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普段抑えらえているワキガ臭が、冬になると悪化している…と気づいた今が、冬のワキガの悩みを解消させるグッドタイミングです

 

私の妻のワキガは多汗症と併発したものなので、冬でもたくさん手汗やワキ汗かきます。私たちもこれまでいくつか試してきましたが、冬のワキガ対策はたくさんありますよね

 

自分でもできる対策に根治性はありませんが、簡単に取り組めるもの多く、即効性があるので続けやすいというところが良いところです

 

今回は、冬にワキガのニオイが強くなる原因と、冬だからこそ取り入れたいワキガの対策法を紹介しますね

冬にワキガのニオイが強くなるのはなぜ!?

汗腺の機能が低下

体温調整のため必要な汗を作ってくれるのは「汗腺」です汗腺は、血液に含まれる体に必要な塩分やミネラルを血管に再吸収させてくみ取り、水分に近い汗を分泌させます。[注1]

 

汗腺は使わないとその機能が低下すると知られていて[注2]汗をかく機会が少なくなる冬は、汗腺はこの再吸収がうまくできません

参考文献:[注2]かぎもとクリニックだより

【関連記事】機能低下した汗腺類の回復については、下記記事でも説明しています。

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そのため、血液中に含まれる塩分やミネラルが再吸収されずに、汗と一緒に濃度の高い汗となって分泌されます。つまり冬はニオイが強い汗をかきやすくなるということです[注1]

参考文献:[注1]健康ライフ「汗のにおい」

常在菌が繁殖しやすくなる

通常なら汗をかいた直後の皮膚の状態は酸性に傾いています。酸性であるほうが皮膚の常在菌は繁殖しにくいため、ニオイの発生も抑えられているのです

 

しかし冬の汗のようにミネラルが多い汗になると、アンモニアや乳酸などにおいの元になる成分や、皮脂の分泌も重なり、皮膚表面の常在菌が繁殖しやすくなります[注1][注3]

参考文献:[注3]皮膚科学と化粧品

そして、ニオイがする汗が常在菌よって分解されると、強いワキガ臭を放出

 

これが「冬になるとワキガ臭が強くなる」ということで、夏よりも冬の方がワキガのニオイを強く感じるようになるのです

厚着による蒸れでニオイが悪化

冬にワキガ強くなる人が、ついついニオイ対策を怠ってしまうのは「服装」です。

 

外気温が低い冬は、厚着をすることで快適に過ごすことができますが、実は、寒い冬こそワキガ臭が発生しやすい状態になります



そもそも厚着をしているので、服の中は蒸れやすく、乾きにくいため、ニオイの原因である常在菌が繁殖しやすい環境になっているのです



冬はとにかく寒いので、とくに冷え性の方は厚着になります。そのまま暖房ガンガン効いている室内へ行くとどうでしょう。



初めは暖かくて心地いいかもしれませんが、厚着なので体温が上昇して、とても汗をかきやすくなります



さらに厚着で服の中が蒸れて、下着の素材が悪ければ、ワキの下は汗をかきやすくなり、常在菌が繁殖しニオイを強めることになるのです[注4]

(前略)汗をかく目的は、蒸発による気化熱で体温を下げるということです。そこで、衣服は、熱の発散をじゃましないものを着るようにしましょう。

発汗の多いときには薄手のものを身につけ、「湿気を高めない」衣服内環境を整えましょう。とくに、下着は発汗性・吸収性・乾燥性に優れた綿素材が一番です。

素材がよくても、着方が悪くては汗がうまく吸収されず、いやなニオイを発生してしまうでしょう。(後略)

引用元:[注4]2011年 旬報社 五味常明『気になる口臭・体臭・加齢臭』148Pより引用

 

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冬はケアを怠り気味

外気温が高い季節は服装も軽装なため、レストルームや化粧室で難なくケアできましたが、寒い冬は厚着をして対策しているので、つい面倒でケアを怠り気味になります

 

また、冬は汗をかきにくいので「臭わないだろう」という油断から、ニオイのもとを放置したままになりやすいのです

 

ひんやりとした清涼感がある制汗剤も、寒い季節は寒さを感じたくないため、ケアをしにくいことがあるでしょう。

 

このように、ニオイが気になった時に制汗剤などで気軽にケアができないことも、ニオイが出やすい環境になっているのです

暴飲暴食がニオイに影響する

ワキガといえば、一般的に夏場に強くなるイメージですが、実は気をつけたいのが冬場の忘年会や新年会、送迎会などで会社や友人との飲み会が増える時期です

 

汗をかきづらく、代謝が低くなる冬の寒い時期は、肉類や乳製品の食べ過ぎやお酒の飲みすぎ、タバコなど、ワキガの原因になる物質を多く摂りすぎると、ニオイが悪化します[注5]

参考文献:[注5]固相マイクロ抽出法に基づく体臭成分の高感度分析法の開発と香粧品・食品摂取やストレスによる体臭変化の解析

ワキガは基本的に、親からの遺伝的な要因が強く影響するのですが、それ以外に食生活の偏りも大きな要因となっているのです[注6]

参考文献:[注6]腋臭症の診療方針の立て方と治療

【関連記事】動物性脂肪酸をたくさん摂る人であるほどワキガ体質が多いようです。心当たりがある方は必ずチェックしておきましょう。

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シャワーで済ませて、入浴しない

冬の寒い時期になると、地域や季節によっては浴室の壁や床が0度前後、またはそれ以下まで冷え込むため、お風呂に入るのも億劫になりがちです

 

冬は、夏場に比べて1日にかく汗の量が減るのですが、血液の循環が悪くなって、汗に含まれる栄養分の濃度がとても高い傾向にあります

 

その汗は塩分をほとんど含まないため、結果的にわきがの原因となる皮膚の常在菌の繁殖を招いてしまうことになるのです[注7]

参考文献:[注7]皮膚科学と化粧品

また、上記の暴飲暴食により、栄養のバランスが崩れたりすると、体内に疲労物質の乳酸菌が増えます[注8]

参考文献:[注8]新 たな乳酸の見方

体内の環境は乳酸が増えると酸性になり、汗腺ではアンモニアが生成されて、ワキガのニオイが強くなるのです[注9]

参考文献:[注9]運動時のアンモニア代謝

冬のワキガ臭はこうして抑制!簡単にできる5つの対策法

汗のしみ込みを防ぐ

吸収性のあるワキパッなどを利用すると、ワキの蒸れを軽減できます

 

汗が上着やセーターにしみ込むと、どうしてもニオイが発生しやすくなるので、スペアをいくつか用意するなど工夫しましょう

汗はすぐに拭かない

基本的なことですが、こまめに汗を処理することは大切です

 

かいたばかりの汗は無臭なので、ワキガの原因となる常在菌が繁殖する前に、汗をかいたらなるべく早く拭き取るのが、一番のワキガ対策になると思われがちですが、をかいた後すぐに拭くのはいけません

 

その理由は、脳が汗が蒸発せず体温を下げられないと勘違いをして、次から次へと汗を分泌させるからです。[注10]

 

また、汗を拭く場合はできるだけ硬く絞ったぬれタオルや、無香料の汗拭きシートなどを利用しましょう。

 

これは乾いタオルでは、汗の水分だけを吸収して、その他の汗の成分は拭き取れず皮膚に残ってしまい、常在菌の繁殖を助け、ニオイの原因になってしまうからです[注10]

参考文献:[注10]健康ライフ「汗のにおい」

汗を抑える

冬でも外出前には制汗剤をワキに塗って、汗とニオイを抑制しましょう[注11]

参考文献:[注11]皮膚科学と化粧品

スプレー、ロールオン、パウダー、クリームなどタイプはさまざまですが、使った後は服を着るまでにしっかりと乾かしていけば、より効果的です

 

また、制汗剤は外出中に汗を拭きとった後にも塗りましょう。

通気性の良い服を着る

通気性の良い服を着ることも大切なポイントです。ワキガのニオイは寒い外から、暖房がついた室内に入ったときに強くなります

 

厚着をする寒い冬だからこそ、通気性の良い服を着て、少しでも汗が蒸発しやすい環境を作り、ニオイがこもらないようにしましょう[注4]

 

また、体温調節しやすいように、重ね着をしたり、ひざ掛けやショールをしたり防寒グッズを利用するのも効果的です。

 

もし、汗をたくさんかいてしまった時は、下着だけでも交換できるように予1~2枚予備で持っておくと安心でしょう

しっかりと入浴する

入浴には、汗腺類や皮脂腺にたまった汚れや皮脂を浮かび上がらせて除去する効果があります。寒い冬でもしっかりと湯舟につかり、体を優しく丁寧に洗っておきましょう

 

ただ、冬場の浴室はとにかく寒くてたまりません。そんな時は服を着たまま事前に床や壁をシャワーで温めて、冷気の元を絶ってしまえば、入浴中は湯船のお湯やシャワーの熱により、浴室の温度が保てます。

 

また、44度前後の高温で手足浴したり、ややぬるま湯で半身浴をするなど、入浴を工夫することで簡単で効率よく汗腺を鍛えられるのです[注12]

参考文献:[注12]半身浴 による生理変化

これを続けることにより、発汗機能が高まり、徐々にニオイの少ない汗をかけるようになりますよ

最後に

・冬はニオイが強い汗をかきやすくなる

・厚着による蒸れでニオイが悪化

・食生活の偏りも大きな要因

・こまめな汗の処理が一番のワキガ対策

・入浴を工夫することで汗腺を鍛えられる

 

一見、繋がりがみえない寒い冬とワキガのニオイですが、実はとても関わりがあります

 

どの方法も根本性はありませんが、自分でできる対策は簡単で取り組みやすく、入浴や食事などで体の中から変えていくことや、こまめな汗の処理を心がけることで、冬のワキガ臭はコントロールできるのです

 

夏場に比べて汗をかく機会が減る冬は、強いニオイがする汗をかきやすくなります

 

汗とニオイが気になる人は、寒い冬こそしっかりワキガの対策をしていきましょう

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