ワキガって本人は気づかない…傷つけないで伝える方法

ワキガの原因【基礎知識】
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ワキガはデリケートな部分もあるため、誰でも本人に向かってそのことを伝えづらいものですよね

 

上司や同僚、後輩。旦那さんや奥さん。さらに恋人や親しくしている友達。

 

そういった人がワキガだった場合「傷つけてしまうかも」と考えると、本人に言い出すのはなかなか気が引けるものです

 

また最近では、職場や学校などでも、本人に対してワキガのことを指摘すると、ハラスメントとして訴えられる可能性もあって、そのことを本人知らせることが、より難しくなっているようです。

 

そこで今回は、ワキガを本人に伝えるならどのようにしたらいいのか、私の事例も紹介しながら具体的に解説していきますね

ワキガって本人は気づかないのはナゼ?

ワキガであることを本人が気づかないのは、嗅覚の疲労によるものです[注1]

参考文献:[注1]においの知覚と順応・慣化過程に及ぼす認知的要因の効果に関する研究の動向

つまり、ほとんどのケースがワキガと長年付き合っていると嗅覚が麻痺して、自身のワキガ臭への反応が鈍くなってしまっているということです

 

私たちは空気とともにニオイの分子を体内に取り込みます。その同じニオイを一定の時間嗅ぎ続けると嗅覚が慣れてしまい、ニオイを感じなくなります。いわゆる「鼻が慣れる」状態です

 

よそのお家やお店などに入った瞬間は、特徴的なニオイを感じるのに、部屋に染み付いた生活臭は、住んでいる本人は感じないことがありますよね。

 

ワキガのニオイも同じで、本人や一緒に生活している家族の場合、そのニオイに慣れてしまい、自分や身内がワキガだと自覚できないことがあると知られています[注2]

参考文献:[注2]においの知覚と順応・慣化過程に及ぼす認知的要因の効果に関する研究の動向

その他、軽度なワキガの場合はニオイの程度が弱いため、嗅覚だけではワキガのニオイを確認できにくいケースがあります

 

また、加齢により嗅覚が衰えていたりすると、ニオイを感じるセンサーが正常に働かず、ワキガを自覚するのが難しくなることもあるのです[注3]

参考文献:[注3]老年性嗅覚障害と先天性嗅覚障害

このように慣れてしまったワキガのニオイを本人に気づかせることはとても難しく、着用後の衣類で確認してもらなど、ワキガを認識させるためには特別な環境が必要になります[注4]

参考文献:[注4]女性の体臭に関する調査

ワキガを本人に伝える方法

口臭のことは注意できても、ワキガのことになるとついつい気まずくて決心がつかず、言いたいことを言えない人も少なからずいるでしょう

 

また、精神的に強く行動的な人でも「ワキガのことを言ったら、ショックを受けるかもしれない」「友達関係が壊れるのでは」などと考えがちです。

 

けれども、ここでお茶をにごしてしまえば、とくに職場に関しては周囲は迷惑に思った状態で[注5]本人はワキガのことを気づかないまま、時間だけが過ぎ去ってしまうことになります

参考文献:[注5]マンダム、職場の身だしなみとニオイに関する意識調査

伝えたい気持ちを言葉にするのは自然なことです

 

それが親しい相手にとって、望ましくない情報であっても、伝えなければ後に取り返しのつかない苦悩や痛みを引き起こすこともあります

 

そこで、どの様に切り出せばいいのか、自身のシチュエーションに適した伝え方を考えてみることにしましょう。

会社や職場での伝え方

会社や職場では上下関係があるので、自分の力で解決できないことならば、上司にニオイの悩みを提案するのも一つの方法だと思います

 

親しい間柄の同僚がいる場合は、友人として伝えてもらうこともできます。ただこの時は、同性の上司や同僚から言われた方が精神的にショックは少ないでしょう

 

逆にあまり親しくない先輩や、部下、同僚に直接あなたから指摘しまうと、人間関係が悪化して収拾がつかなくなり、いわゆるパワー・ハラスメント[注6]に発展する可能性があるため注意が必要です

参考文献:[注6]お互いが働きやすい職場にするために

そのため、ワキガのニオイのことを伝えてもらうには、信頼できる上司や同性に対応してもらうのがベストです

 

また、その本人に対して「悪意はないこと」は必ず伝え、「業務に支障をきたす」ことなど、伝えてほしい内容のことをしっかりと説明しましょう

友達にワキガのことを伝える場合

自分の気持ちを大切にしてくれていると感じる友人や、長い間付き合ってきて信頼できる人の話はしっかりと聞きたくなるものです

 

もしも自分がワキガ体質だったら、ニオイのことを誰から指摘されたいかと考えたときに、やはり「自分を大切にしてくれる人から言われたい」と、そう思います。

 

このような時の会話でいちばん大事なのは、友達に対して変に気負わず、こちらの言いたいこと、伝えたいことを正確に伝えることです[注7]

 

とはいえ、どんなに親切心いっぱいに伝えたとしても、ワキガだと伝えられたとき、相手は少なからずショックを受けるでしょう

 

そして、この場合にありがちなのが、友達のことを大切に思うあまり、傷つけないようにと相手の様子を見ながら、遠回しに伝えることです[注7]

 

ところが、遠まわしに表現や、婉曲的な言い方では、本当の気持ちは伝わらないもの

 

それだけでなく、友達のことを思って言っているのに、それを察してくれないと、だんだん腹立たしくなり、ためこんだ気持ちが突然爆発してしまうこともあります。

 

それにより、お互いの関係がすれ違いが生じ、最終的には仲がこじれてしまうケースも

 

そうした不具合を防ぐためには、もちろん傷つけないことがいいのですが、大切な友達に対して言いにくいことでも、はっきりと自分の気持ちを的確に伝えることです[注7]

参考文献:[注7]基礎から学ぶビジネスマナー講座

そのためには、もし傷つけてしまったら「元の関係に戻るために努力する」覚悟をもつことが大切になります

家族や妻、夫、彼氏や彼女の場合

私の妻も、多汗症と併発したワキガです

 

私もまた、妻を傷つけずにワキガだと伝える方法はないかと、いろいろ考えて相当悩みましたが、私が直接妻へワキガのことをはっきりと伝えました

 

というのも、会社でワキガのことで妻が「この人、臭い」とか他の人にかわれたりするのがとても嫌だったからです

 

私から言われた瞬間はかなりショックを受けたようでしたが「それでも私は妻のことが好きだ」という思いを改めて伝えたことで、今では夫婦としての間柄だけではなく、とても良い関係を作ることができています[注8]

 

この記事を書くために、そのことを妻にたずねると、うわべではなく「それでも妻のことが好き」と受け入れてくれたことが素直に嬉しかったようです

 

相手の性格にもよるとは思いますが、彼女や奥さんの気持ちを考えたとき、それと無く遠回しな言い方をしたり、周りに同じ立ち場の人がいるような伝え方をしたらショックだと私は感じるのです

 

また、相手の気持ちを大切にせず「ワキガのニオイ」だけを主張して伝えれば、たとえ家族であっても傷つくのは当然でしょう

そうしたことを防ぐためには、精神的に対等な関係を伝えたい相手と築いておくことも大切になります[注8]

 

つまり、あなたがギスギスした態度では、意図していなくても、知らず識らずのうちに「攻撃的な印象」になってしい、何もかも伝わりにくくなるのです[注8]

 

ワキガは身体的な特徴であると同時に、腋臭症という疾病でもあるため、ワキガだと伝える時は、相手との関係や伝え方がかなり重要になってきます[注8]

参考文献:[注8]良好な夫婦関係に寄与する夫婦間葛藤への対処方略に関する検討

ここでは私のように、すでに結婚していてパートナーがワキガだったり、結婚を予定している恋人がワキガなどいろいろなケースがあるでしょう。

 

身近にいて大切な人になればなるほど「言ったら、傷つけてしまうかもしれない」と、いろいろ難しく考えてしまいがちです

 

ワキガの特徴をしっかり理解した上で、あなた自身も相手も大切にしながら、ワキガのことを伝えてみてくださいね

最後に

・嗅覚の疲労によりワキガを自覚できないことも

・本人にワキガを認識させるのはとても困難

・大事なのは伝えたいことを正確に伝えること

・精神的に対等な関係を築いておくのも大切

・ワキガの特徴をしっかり理解した上で伝える

 

ワキガのようにデリケートな部分の伝え方は、程度の差はあっても誰しもが悩むことです

 

また、ワキガは嗅覚の疲労で自覚症状にとぼしいことから、決定的な答えがあるわけでなく、なかなか伝えるための判断が難しいということもあります

 

しかし、本人が臭っていることを知らないまま、風景の一部として見る過ごすのも非常につらいものです。

 

言いにくいことも、誠実に向き合うことで相手に伝わります

 

ワキガのことを本人に伝える時は、相手の気持ちを大切にしながら、自分の中で「伝えたいこと」をはっきりさせて、感傷的にならない言葉を選ぶことから始めましょう

 

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