精神的に追い詰められる厄介な現代病【自己臭症】とは!?

ワキガの原因【基礎知識】
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常に自分はクサいとコンプレックスを抱え、人と一緒にいることが、凄くストレスになって困っている人もいるのではないでしょうか。

ワキガは腋臭症という疾病であると同時に身体的な特徴でもあります。

私たちの悩みはすべて、他人と自分を比較した際に感じる劣等感から生まれます

他人から直接「臭いよ」と指摘されなくても、周りの人になにげない仕草や態度から「自分は臭いのでは…?」と思い悩んでしまうケースも少なくありません。

つまり、人は臭わないのに「私って、臭いんじゃないだろうか」と自分の状態を恐れ、その結果として、他人を恐れている状態に陥入りやすいということ。

これが自己臭症(じこしゅうしょう)」または「自己臭恐怖症(じこしゅうきょうふしょう)」とも呼ばれる症状です。[注1]

今回は、そんな人たちのために自己臭症について紹介していきたいと思います。
参考文献[注1]自己臭恐怖症への認知行動療法の適用

本当に自分が臭いと思い込んでしまう自己臭症とは

自己臭症とは、本当は臭くないのに、自分が臭いと思い込んでしまう精神疾患です。[注2]

この症状の怖いところは、本当に臭くないのに、臭いと思い込んでしまい、自分を追い込み続けてしまうという点にあります

自己臭症を治療するには、

あなたの臭いを実際に嗅いで、本当に臭いのか、臭くないか判断してもらう。

自分は臭いと不安になった時に「臭くないよ・実は少し臭うよ」などと、客観的な本当の意見を言って支えてくれる人が必要です。

このように自己臭症の治療には、客観的にあなたの臭いを判断できる第三者の力がとても重要になってきます。

ですが、ニオイの問題はコンプレックスに関わる問題ですので、誰にも相談できず、一人で思い悩んで苦しんでしまう恐れもあります。

しかし、ニオイの問題を解決するには、信頼できる友人や家族、または専門医に相談することが大切になってくるのです[注1]
参考文献:[注2]自我漏洩体験の概念と構造に関する研究 – 広島大学学術情報 

自己臭症と勘違いしてしまう2つの出来事

自己臭症は、別の誰かのちょっとした発言やしぐさなどがきっかけで起こることがあります

ここでは、自己臭症の原因となるトラブルを紹介していきますね

部屋に入ってきた人が臭いと発した言葉を自分のことだと思い込んでしまう。

教室や図書館、会社の職場など、部屋によっては独特なニオイがする。

そんな経験ありますよね。

子供の時、友達の家に遊びに行ったことがある人なら分かると思いますが、その人の家には、独特なニオイがあると思います。

あなたがいる部屋に誰かが入ってきて、突然「臭い」と発している人がいませんでしたか?

それは、あなたではなく「部屋」のことを言っていたのだと思います。

もしあなたが教室のドアの真横に座っていて、入ってきた人が臭いと言えば、自分のことを言っていると勘違いするのも当然です

「自分の事を言ってるのかな」と迷った時は、家族や友人に聞いてみましょう。

もしかして私って臭い!?気になる周囲の仕草

電車やバスに乗っている時、あなたの周りの人が、鼻に手を当てたり、嫌な顔をしている所を見ると「もしかして、私って臭いのかな?」と思うことはありませんか?

実は、あなたが臭うのではなく、くしゃみを必死に押さえていたり、鼻が痒かったり、会社から嫌なメールが来たりと、その人たちのしぐさには、別の理由があるかもしれません。

あるいは、周りの人も、自分の口臭を気にして、口に手を当てて、さりげなく確認しているのかもしれませんね。

このように、周りの人のしぐさが原因で、自分が臭いのかな?という不安がどんどん膨らんでしまい、人の中にいることが怖くなってしまったのであれば、思いきって周りの人に自分が本当に臭いのか相談してみるのも一つの解決法です

あなたは1度でも直接臭いと言われましたか?

自分が臭いと思っている人は、おそらく周りの人の発言やしぐさから、自分が臭ってるんだと気付いたのだと思います

ただ、そのきっかけとなる出来事は、本当にあなたを直接指摘していましたか?

もし、あなたが「直接指摘されたわけじゃないけど、自分のことを言っている」と思っている人は、誰かに相談してみましょう

また、もし「周りの人と目が合うから間違いない」と思っている場合、それはあなたが周りの人を見ているから、その人もあなたを見たのかもしれません。

不安なあまり、周りの人の目を伺ってしまうことで、目が合ってしまい、自分が臭いと思い込んでいる可能性も考えてみてください。

本当に臭いのかわからないまま、誰にも相談できずに、一人で悩み、苦しむ日々が続けば、あなたの心はとても深く傷ついてしまいます

自己臭症を治療するには、あなたが本当に臭いのかを客観的に判断しなければいけないのです。

一人で背負い込みながら、ずっと苦しむ毎日は、あなたにとって何一つメリットはありません

もし、誰か相談出来る人がいれば、勇気を出して聞いてみたり、病院に相談に行ってみることがいいでしょう。

体臭は人間であれば必ず出るもの

自分が自己臭症なのか悩んでいる人は、以下のことを覚えてください。

人間であれば、誰しもが100%体臭を持っています。

ワキガや加齢臭など、人によっては強い体臭を抱えていることがあります。

ですが、そのような症状に限らず、汗をかけば、誰だって少しはニオイがするのは当たり前ですし、ご飯を食べた後、口が少し臭くのなるのは当然です。

鼻が脇に付くほどの距離でニオイを嗅いで、少し臭ってしまったことから「周りに凄く臭いと思われている」とニオイの問題を大きく捉えてはいませんか?

思いっきり運動した後に脇が少し臭うこと、食事をした後に口が少し臭うことを「コンプレックス」として捉える必要はありません。

それは、人として当たり前のことなんです。

あなたが人として発する臭いが、本当に周りを不快にさせるほどのものなのか、第三者から教えてもらうと、臭くないと返事が帰ってくるかもしれませんよ。

【体臭恐怖】と【自己臭恐怖】の違いとは!?

混合されやすい「体臭恐怖」と「自己臭恐怖」ですが、正確にいうと意味が異なるようです。

体臭恐怖

ごく普通の体質の人たちが、身体のさまざまなニオイを過剰に意識しすぎて、気に病んでしまうこと。

どちらかといえば、神経症的の一種として、さらには統合失調症の一症状である「妄想」に分類するものまでも含む広い意味で使われます。

 

自己臭恐怖

対して、自己臭恐怖は、あるはずない事の思い込みや妄想による体臭の悩みや対人恐怖を意味します。

実際に体臭が強い人がそれについて悩むことは、妄想ではなく「自己臭恐怖」とは割り当てられません。

自己臭恐怖は、いわゆる体臭恐怖のひとつであると考えれば分かりやすいでしょう。

実際にワキガ体質であったり、体臭が強い人の場合「自分はワキガらしくて」などと、大多数がハッキリと自分の身体のどこが臭いのかを、説明することができます

それとは反対に、自己臭恐怖の人のケースは特徴として、ニオイの発生源が漠然としている場合が多いようです。

「私は臭い」という割には、それがワキガなのか足のニオイなのか、または口臭なのかを自己認識していることは滅多にありません

さらに「そのニオイをあなた自身は、どんな時に感じるの?」と聞いてみたりしても

「自分では感じないけれど、周りの人の様子を見ていれば大体臭っているのがわかる」
「間違いない…周囲の皆んなが私のほうを見て、顔をしかめたり笑ったり鼻を押さえたりするから」

といった反応が返ってきます。

これは、自分のワキガや体臭によって「自分が他人に不快感を与えている」という妄想をもっているだけなのです。

このような妄想は、顔見知りの関係でも、見知らぬ相手に対しても、たびたび起こるようです。[注4]
参考文献[注4]自己臭症の近年の動向と臨床的諸問題

自己臭症を克服するためには

自己臭症を克服するためには、上でも書きましたが「あなたが本当に臭いのかを客観的に判断してもらう」ところから始まります。

そこで、臭くないと周りの人が言ってくれている事実を、あなたが受け入れなくてはいけません。

ですが、ニオイの問題は強くコンプレックスに関わる問題です。

あなたのニオイを判断してくれた人が、気を使ってくれたのかもしれない。
今回は臭くなかったけど、明日は臭いかも。
周りに臭いと思われたらどうしよう。

このような不安と戦いながら、自分を受け入れていくことは、とても勇気が必要な行動です。

また、別の人の力を借りなければ「自分が臭うのか判断することさえできない」ことから、心を凄く傷つけたコンプレックスを相談することにも、勇気が凄く必要だと思います

もし、自分に近い人に相談することが辛いのであれば、思い切って専門の病院へ行って相談したほうが、気が楽かもしれません。

もし、友人に自己臭症のことを相談することが出来たら、通勤・通学を共にしてみましょう。

不安になった時、友人にこっそり臭うのか確認してみれば自分が不安に思ったときに、本当に臭いのか客観的な判断ができます。

そうして、事実を教えてもらいながら、自分の心を整えていくと、少しずつ自己臭症を克服出来ることでしょう[注3]

最後に

体臭の悩みというのは、ほとんどが人間関係から生まれるものです。

そのため解決も「人との間」で行われなければなりません

問題解決の糸口は、私生活の中での小さな行動から見えてくるものです。

ひとりで悩まずに、パートナーや家族、もしくは心身両面の専門家に相談することを、ぜひおすすめします。

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