ワキガ治療【ミラドライ】を正しく知りたい

ワキガの原因【基礎知識】
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一昔前のワキガ治療は体にメスを入れる方法が主流でしたが、今では電磁波のエネルギーを使った手術痕が残らない治療など、ワキガの悩みを解決するために様々施術があります

 

今回は、そんな施策の中から取り上げるのがミラドライです。

 

ボツリヌス菌注射や皮弁法など比べると、あまり聞き慣れない施術かもしれませんが、実はミラドライが国内に導入されたのは2010年

 

それまで、患者に負担がかかる以前のワキガ手術は、長期的なダウンタイムや手術痕が残る点が問題視されていました

 

しかし最近では、皮膚の表面から限定したマイクロ波を照射して、汗腺のみにダメージを与えて破壊し、治療するミニドライなどが一般的となってきたのです

 

そんなミラドライはどのようなメリットやデメリットがあるのか、さらにミラドライが適している症例や施術の流れをご紹介していきますね。

ラドライとは

マイクロ波による重度の原発性腋窩多汗症を治療するために使用する機器[注1]皮膚の表面から特殊なマイクロ波の熱を送り込みその熱によってエクリン腺とアポクリン腺の2つの汗腺を破壊し、発汗を抑制します

参考文献:[注1]miraDryシステム 審議結果報告書

そのミラドライの効果と安全性はFDA[注2]で認められていて、マイクロ波によるワキ汗治療器として、国内で唯一に薬事承認を取得[注2]

参考文献:[注2]米国食品医薬品局 FDA の組織構造

水分のみに反応するマイクロウェーブの特長を生かし、マイクロ波エネルギーを水分の多い汗腺類の周辺に焦点を合わせ、汗腺を焼灼、凝固させます

 

ワキガの症状に対してこれまでは、傷跡が目立ち、ダウンタイムが長く、体に負担がかかる手術が主な治療法とされてきました

 

しかしミニドライを使用した施術では、皮膚の表面から限定したマイクロ波を照射する治療[注3]なので、手術のように皮膚を切開したり、穴を開けたりすることがなく、血管や神経に負担がかかる心配もありません

参考文献:[注3]薬事承認取得の国内初 切らないワキ汗治療器「ミラドライシステム」のご案内

また、マイクロ波を用いて汗腺を焼灼することにより、治療の際に減毛の効果[注4]があります

参考文献:[注4]miraDryシステム 審議結果報告書

ミラドライのメリット

切らない治療法なので、手術痕が残らず、手術療法のように身体への負担も少ないため、術後のダウンタイムがほとんどありません

 

痛みについても治療中は麻酔、術後は冷却機能の処置により、ほぼ感じることはなく、施設によりますが、治療時間も両脇で60~75分程度で終了[注5]

 

また、ミラドライが発生させるマイクロウェーブ波は特殊な高周波[注6]であり、狙った組織だけに作用するため、治療部位の血管や神経を避けながら、その熱により汗腺類だけを破壊するということが可能です

 

これによりエクリン汗腺を含む汗腺類が減少し、皮弁法(剪除法)と同等の効果が期待できます[注9]

参考文献:[注5]薬事承認取得の国内初 切らないワキ汗治療器「ミラドライシステム」のご案内

参考文献:[注6]国内初 切らないワキ汗治療器「miraDry®システム」薬事承認取得に関するご案内

ミラドライのデメリット

 

ミラドライの有効性と安全性の完成度は、切らない治療の中でも最高のレベルですが、医師に熟練した技術と経験がなければ、操作難しいという難点があります

 

それにより、不慣れな医師が施術を行うと汗腺類を破壊するどころか、十分にマイクロ波のエネルギーを与えることが出来ず、再発してしまったという報告も

 

また、ミラドライの治療も完全ではありません。アポクリン汗腺とエクリン汗腺を根こそぎ破壊するわけではないので、ワキガや多汗症が完治する治療法と決めつけないように注意しましょう

 

加えてミラドライによる治療は保険適用外のため、治療費が高額になります

 

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ミラドライと他の治療方法の比較

  ミラドライ 手術 ボトックス注射
効果の持続 半永久的

半永久的 

数か月間
手術痕 なし 残る なし
治療時間 60~75分程度 1~2時間 10分程度
日常生活の影響 ほとんどなし 2~3日の安静。圧迫固定が必要。 なし
通院回数 治療日のみ 抜糸などあり 定期的
治療費相場 1回両わき30~35万円ほど。保証付で40~45万円ほど。 保険心療は片側2万円程~。自由診療は30万円以上かかるケースも。 保険診療は3万円程~。自由診療は10~15万円ほど。
わきが治療として 有効 有効(個人差あり) やや有効
多汗症治療として 有効 不向きなことがある 有効

ボトックス注射でのワキガ治療はリスクがほとんどありませんが、汗を抑制する効果が永続的でないため、定期的な治療が欠かせません

 

手術の場合、ワキガのニオイに永続的な効果が期待されますが、メスを体に入れることで傷痕も残り、どうしても日常生活に負担がかかります

 

ミラドライ治療は、皮膚の表面から特殊なマイクロ波の熱を送り込み、汗腺類を破壊するので、体への影響も少なくてすみます

 

さらに手術やボトックス注射では通院が必要ですが、ミラドライは治療日のみです

 

ただ、各治療とも、それぞれに一長一短があるので、ご自身のワキガの症状を専門の医師に診てもらい、相談しながら治療方法を決めていくことが重要になります

 

加えて、もしミラドライの治療を考えるのあれば、ミラドライの開発元である、Miramar Labs社による基準をクリアしたクリニックを選んだほうがいいでしょう

 

数は多くありませんが、ミラドライのプログラムを完了した公式認定医が在籍しているので、安全な施術が期待できます

ミラドライ施術中の痛みと麻酔

基本的に治療部位の複数箇所へ、極細の注射針で局所麻酔が行われます。

 

治療中は麻酔をするため、ほとんど痛みを感じませんが、術前の麻酔注射の時に、麻酔薬がスーッと入っていく痛みがあります

 

施術中の痛みは、担当医が施す麻酔が上手いか上手くないかにより大きく左右され、上肢に痛みが走る[注7]ことがあります

 

また、術後は治療肢のしびれ感、ピリピリ感、脱力、過敏症を発症する場合もあり、術後の数日間はワキに違和感や痛みが続くことも

参考文献:[注7]miraDryシステム 審議結果報告書

ミラドライが適している方、適していない方

自費診療のため、健康保険は使えないミラドライ。施術費は全額負担になるので決して安い治療法ではありません

 

また、全ての方のニオイの状態に適している治療法ではありません。

 

そこで、どのような症状の方がミラドライによる治療が適しているのか、その代表例をご紹介していますので、ぜひご参考にしてください。

このような方はミラドライが適しています

ミラドライ治療の一番の特徴は、アメリカ・FDAの安全性基準をクリアしている機械を使用する治療です

 

国内でも唯一、電磁波によるワキ汗治療器として厚生労働省の承認を取得

 

利用するエネルギーもマイクロウェーブ波[注8]なので汗線の破壊に十分なエネルギー熱に形は変わり、汗腺が存在する全体層にほぼ行き渡ります

参考文献:[注8]薬事承認取得の国内初 切らないワキ汗治療器「ミラドライシステム」のご案内

加えて、体にメスを入れない非手術療法なので、ほとんど術後のダウンタイムがなく手術痕もできないため、[注9]ワキガに悩んでいるが後遺症が怖くて手術に踏み切れないという方が適しているのです

参考文献:[注9]電磁波腋臭症治療器(miraDry)による腋臭症の治療経験 

さらに

・手術痕を残したくない方

・ニオイも汗の悩みもお持ちの方

 

ミラドライ施術が受けられない方

これまで見てきたようにミラドライはニオイにも多汗に悩んでいる方にも対応しているのですが、逆に施術を受けられない方もいらっしゃいますので、こちらも確認しておきましょう。

 


ミラドライはマイクロ波により、汗腺に熱ダメージを与え、ワキ汗を抑制する治療ですそのため、ペースメーカーなどの電子機器を体に埋め込んでいる方は施術を受けることができません[注10]

そのほか

・酸素投与されている方[注11]

・局所麻酔で過去に問題の起きた事のある方[注12]

も施術はできないようです。

また施設によりますが、汗腺を切除・摘出していた場合、以前受けた治療により内部組織が変わってしまっている方はリスクが伴うため、治療ができない場合があります

従ってミラドライ治療を受ける場合は、素人判断をせずに、必ず専門医の診断を受けるようにしましょう

参考文献:[注10]ペースメーカーについて

参考文献:[注11]酸素療法における注意点

参考文献:[注12]麻酔を受けられる皆様に

ミラドライの治療の流れ

STEP1・カウンセリング

まずはカウンセリングでミラドライ治療の注意点や施術の流れなどを詳しくご説明します。

STEP2・マーキング

わきのサイズや発汗する箇所、体毛の位置を参考にしながら、患治療効果を高めるためにマーキングを広範囲に行います。

STEP3・局所麻酔

マーキングシートをもとに、ミラドライ照射部位へ麻酔注射をします。注射が完了したら、注入後5~10分待ちます。

STEP4・ミラドライ照射

麻酔が効いたのを確認したあと、ミラドライ治療を始めていきます。施設によりますが両ワキで60~70分程度です。まず、吸入装置によって皮膚が優しく吸い上げられます。

そこにマイクロ波を当て、わきが・多汗症の原因であるアポクリン腺・エクリン腺を破壊していきます。施術中は麻酔と冷却機能により、ほとんど痛みを感じることはありません。

STEP5・クーリング

マイクロ波の照射により、皮下組織の内部が火傷のような状態になりますので、照射終了後は、鎮静のために照射部位をクーリングします。

 

通常これらの流れで施術は終了です。

 

個人差がありますが、麻酔が切れてからの痛みや違和感が気になることがあるので、その場合は1日を通して保冷剤などで冷やします

 

その後も違和感和感が続く場合は、冷却を定期的にすることで、腫れや不快感が軽減されます

 

加えて治療を受ける前に必ず毛を剃っておきましょう。クリニックで処理してもらう場合、別途剃毛代がかかることがあります

ミニドライのビフォー・アフター

ミラドライは、2006年にアメリカのMiramar Labs社が開発し、2010年には国内に導入され始めました

 

2011年にアメリカ食品医薬品局 (FDA) の承認を得て、ワキガの原因である汗腺を手術で切ることなく破壊する画期的な施術として、一気に広がったのです

 

その効果が実際にどれぐらい期待できるのか、インスタグラムで多くの方がミニドライについて紹介していますので、その一部をご覧ください。

 

 
 
 
 
 
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レーザー治療になるのですが、麻酔を使用するので痛みはほとんどないようですね。

 

 
 
 
 
 
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1週間経った皮膚の状態ですが、かなり落ち着いているのが分かります。

 

 
 
 
 
 
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ワキガ対策のためのボトックス注射を一生打ちつづけることを考えたら、確かにミラドライ照射するのも選択の1つですね。

 

最近の各美容外科の案内では、日本語以外でも表示されているように、日本人に限らず、外国の方もワキガのニオイを意識される方が、非常に増えているようです

 

体臭によって与える印象の影響はいうまでもありません。とくに第一印象で受けたイメージは、そう簡単に変えられないので、体臭が強いと対人関係にも大きな問題が生じるケースもあります

 

逆に第一印象が良ければ、その後の関係性も良好になりやすいので、ニオイを意識することは恋愛やビジネスにおいて重要なポイントになるでしょう

 

【関連記事】ニオイについてのさらなる詳細は下記のページに書いてあります。

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ミニドライ治療で大切なクリニック選び

ミラドライ治療で大切なのは、信頼できるクリニックを選ぶことです

 

ミニドライ治療は保険が適用されない自費治療になるため、クリニックによっては担当医師の技量など、様々な要素により費用も割高になることがあります

 

また、ミラドライ治療は皮膚の表面からマイクロ波を用いて加熱することで、汗腺を焼灼・凝固させ、発汗を抑制します

 

そのため、不慣れな医師が行うと、皮膚が火傷を負ったり、皮下の神経組織を傷つけたりすることがあり、治療には、腋窩の解剖学的知識や疾患、ミニドライ自体に関する十分な知識を有する医師[注13]であることが求められるのです

参考文献:[注13]miraDryシステム 審議結果報告書

そこで重要になるのが最初のカウンセリングで「カウンセリングでの相談に十分な時間を割いてくれるか」になります。

 

とくにワキガや多汗症の治療は

・どれだけ臭うのか

・ミラドライ治療が必要なのか

・それとも他の方法で改善できないか

などは専門の医師しか判断できません。

 

そのため、医師が直接面談し、心のケアまでも含めたカウンセリングを行う必要があります

 

カウンセリングで相談するときは、はっきりとご自身の希望を伝え、それに無駄なく的確に回答して、様々な提案をしてくれる専門医がいるクリニックを選ぶことが重要なポイントとなってくるのです

最後に

従来のワキガや多汗症治療は、体にメスを入れる切開手術によるものでした

 

しかし、ワキガの手術は体にメスを入れることよって、傷痕が残るほか、汗腺の取り残しで起こる再発や黒ずみが発生したり、やはり体を切開するということで
少なくない出血があり、回復には時間を要します

 

そのため、ワキガや多汗症で悩む多くの方が、治療に踏み切れないという実状がありました

 

ミニドライ治療は、水分に反応するマイクロウェーブの特性を活かし、体にメスを入れることなく汗腺を破壊して、手術と同様に根本からワキガや多汗症の治療をすることができます

 

しかも、ダウンタイムが少なく、すぐに日常生活に戻れるため、これからどんどん普及していけば、ミラドライ治療がワキガや多汗症の一般的な治療法になるかもしれませんね

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